第三日目 Moturau hat => Te Anau ; 目次に戻る :
次の日
Motorau hat では良く眠れた。昨日の山荘もそうだけど、お酒が入ってなくても、山小屋だと寝てしまうようだ。今日はTe Anauに戻るだけなので、あわてる必要は全く無い。外はとても良い天気だ。問題は、右ヒザの痛みと靴が濡れている事。今日はゆっくりと出発する事にした。ちなみに下の写真が、Moturau hatの写真。出発は9:00。
昨晩干しておいた靴や靴下は全く乾いていない。乾いた靴下を履いてから、エイヤっ厚手の濡れたソックスをはいて靴に足を突っ込む。なかなかの気持ち悪さだ。サンダルで歩こうかとも思ったけで途中には泥道もあるので止めにする。今日は楽なコースだけど、ゆっくり歩くと、Iris Barn Hutから出発した連中にも追いつかれてしまうので、それなりのペースで歩く。いろいろ人に追い抜かれたけれど、右ヒザを引きずりながらもなんとか行けそうだ。
本日のコースは、森林内の散策ルート。標高差は全くない。Kepler trackを時計回りで歩く人たちと時々すれ違う。彼らはあの泥歩きには慣れているのだろうか?去年会った男は、ニュージーランドでは良くある事のように話していたが。確かにイギリスのLDPも泥や牛糞馬糞で路面条件は全く良くないので欧米系の人間(放牧民族)は、慣れているのかもしれない。
途中で船着場みたいなところを通り過ぎる。Rainbow Reachだ。ここで終わりの人も多いようだ。そこから延々と森の中を歩く。Rainbow Reachを過ぎると殆ど人と出会う事もなくなってしまった。それでも延々と歩き続けて、13:00ころにKepler Trackのエントリーポイント到着した。なんとなく13:00までに着けば、街までバスがあると思い込んでいたんだけど、どこにもバス停は無いし時刻表もない。目的を達成した後の準備が全く抜けていたので、しょうがないので、Visiter Centerに電話をして聞いてみた。次のバスは15:15だから、タクシーを使った方が良いですよ、とのことだった。タクシー会社の電話番号もわからないので、ホテルに電話してタクシーを呼んでもらった。なんとタクシーもTracknetだった。ケータイを持って来て良かった。ホテルまでは歩いて1時間半くらいだけどこの重たい靴ではいやだ。
タクシーがすぐ来たのは良いけれど、ホテルに着いたら、まだ部屋が準備できていないので15:00まで待って欲しいとのこと。えっ、と3日前と同じ反応。しょうがないので、リュックを預けて、身の回りのモノだけ持って隣のレストランへ行く。シャワーも浴びてないしということで、普通のビーフバーガーを食べる。スパイツがおいしい。ニュージーランドでは、このビールが一番おいしいと思う。これを飲むためにだけ南島に来ても良いと思うくらいだ。
スパイツを飲みながら地図を見直したり、通りを歩く人を眺めながらくつろぐのは至福の時。足元は濡れた登山靴とは云え、無事歩き終えた満足感と安堵感と幸福感でいっぱいになる。
去年は、Hump Ridge Trackを歩き終えた後にあわただしくバスに乗り込んで大変だったけど、今回はゆっくり時間をとっているので、くつろぐ事ができた。本当はシャワーを浴びて、ステーキを食べに行こうと思っていたけれど、昼食でいい気持ちになっていたので夕食は簡単に済ませてそのまま就寝。