3日目 Lake Mackenzie hut => Routeburn Shelter => Queenstown    ; 目次に戻る : 後日譚


起きると外は雨だった。昨日はあんなに快適だった小屋から湖までも曇っている。でも、疲れは充分とれていたので、よし、行けそうと感じる。静かに下に下りて朝食を作る。缶詰を開けてスープと一緒に食べる。今日はずーっと雨を覚悟しているし、ゆっくり昼食を取る時間は無いだろうからいっぱい食べる。他にも早起きしている人たちが2,3人いる。食堂に寝ていた人もいるようだ。雨なので脱水症状を起こす心配は無いので水タンクは空にして荷を軽くする。

外は雨 登り道 登り道

7時出発。最初の目標のHarris saddle は標高1255m。約300mくらいの登りだ。少し前に出発した二人組があいるので、その人たちを視野に入れながら歩く。道はしっかりしているから不安は無い。傾斜もそんなに強くないが、雨が痛い。途中風邪が強くなって顔が腫れそうだった。でも、そんなに冷たくは無いので我慢は出来る。

前の二人を追い抜いて、Harris saddleの非難小屋に着いたのが9時半。誰かが先着していたように床が濡れていた。リンゴを半分かじっている内に後ろの二人が到着、彼らは今日はFlats Hutに泊まるらしい。昨日のLake Mackenzie Hutは良かったわねぇ、今日はきっと、Steam状態よと笑っている。

Harris_saddleの非難小屋 Harris_saddleの非難小屋 Harris_saddle周辺の景色

Harris saddleからの降り道は、道が小川になっていて、その中をジャブジャブと歩く。下の左の写真は歩く道です。ようやく下から登って来る連中とすれちがったが、こんな日に登るのは大変だ。やはり、ここはワイルドな国だ。どんどん歩き続けて、Routeburn Falls Hutに着いたのが10時半、Routebarn Flats Hutへの分岐点に着いたのが11時半。

雨の道 案内看板 景色

だんだんと下界に降りて来たという雰囲気になり、14:00のバスにも間に合いそうと思えてきて、かなり気が楽になって、空も明るくなってきた。最終地点につくと、そこは大きなバス乗り場のような所。10人くらいがガヤガヤとしゃべっている。暫くトイレに入ったり雨具を乾かしたりしていると、昨晩見かけた男がいるのに気づいてギョッとする。彼はいつの間に着いたんだろう。

晴れて来た 案内看板 Shelter_駐車場からの眺め


その内にバスが着いてチケットを見せて乗る。中は冷房が効いていて、シャツやズボンが濡れている身にはとても寒い。途中のdirty river を渡るところは増水していて、昨日、レポーターの女性が流されたというような事を運転手の兄ちゃんがしゃべっているけど、全く聞き取れない。

増水のDirty_river グレノーキー 乗馬の客

グレノーキーでは20分くらい待ち時間ができた。他のバスを待って客を乗せるらしい。その間に、先ほど見かけた男と同じテーブルで休憩していたので話しをすると、やはり、彼も昨晩はLake Mackenzie Hutにいた人らしい。彼は1泊2日でRoutebarn trackを歩く計画でTe Anauから来たらしい。今朝は僕より早く6:20に出発したらしい。Harris saddleに痕跡が残っていたのは彼だったんだ。彼は僕より早く着いていたんだとわかり納得。彼はスイス人で2,3週間の休暇旅行らしい。彼も僕と全く同じ意見で、ニュージーランドはワイルドだ。彼もこんな重いリュックを背負うのは初めてだという。ただ、ニュージーランドが多くの欧州人を惹きつけているのは事実だ。本来は南アの方が近いはずだけど、人はこっちに流れてくる。

Queenstownに着いて、韓国レストランのブルコギとスパイツで祝杯をあげる。3日間(実際は48時間)重い荷物を背負ったせいか、のどの筋肉が引っ張られているようで、口の中で辛さが応える。でも、スパイツは旨い。今回はよく歩いたなぁ。

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