第六日目 Sotresから、Bulnes経由で、Poncebosまで ; 目次に戻る :
その後
さあ最終日だ。結局、この日が今回の旅のハイライトとなった。チェックアウトするので荷物をスーツケースにしまって部屋の外に出す。リュックサックに、ランチパックをつめる。バゲットのハム・チーズサンドにリンゴ、というシンプルなランチだ。これがいい。ホテルをちょうど10時に出発。Sotresの村からまず、下の街道までくだり、そして正面の坂道を登る。先行する人たちが見える。人がいてよかった。
<下の写真の説明>
左:ランチパック、中:Sotresの町、右:Sotresからの下り坂から見える対面の登り道
<下の左の写真は、対面の登り坂の道から反対側のSotresの町を撮影したもの、他はその道からの景色>
なんだか知らないが結構歩いている人がいる。土曜日だからか。街道沿いにはバスまで止まっている。それに皆歩くのが早い。
なんとか最初の坂を越えると、そこは一面の銀世界だった。おお、素晴らしい。そして腰を下ろせる場所を見つけてゲイターを着ける。
皆が興奮して、あちこちで写真を撮り合っている。地図を広げて道を確認している人も多い。
「ボイ・ア・イール・ア・ポンンセボス」、「ア・ドンデバ・ウステ?」こんな超初心者スペイン語会話が良く通じる。いけるところまでVegaaの方へ行くというオジサンもいる。でも、下から見ても、雪がずり落ちたような雪崩のような跡も見えているし危ない。Pene Mainに行くといった連中は明らかに道を間違えていそうだ。まあ、こんな見慣れない一面の銀世界でしょうがない。でも、素晴らしい景色なので、皆笑顔だ。ホテルが一緒だったイギリス人夫妻もここにいた。やはり、このコースを歩いて来たんだ。
そうこうしている内に、私の前には誰もいなくなってしまった。目の前はバージンスノーだ。うーん、まずい。昨日のマリアさんのアドバイスでは登って行っては行けない。下る方向に進みなさい、というもの。地図とコンパスを信じて歩き出す。一応、岩に標識は着いているし、うっすらと前日までのトレースも残っているのでなんとなかるだろう。何と言っても天気がよくて最高の気分。
下の左の写真はBulnes方面。まだ誰の足跡も無い。右はVegaへの登り道方面。
雪原を30分ほど歩き続けて、下から上がっている2人組とあう。Bulnesから来たとのことで、おお良かった、ようやく下に村が見えて来たけれど、逆に雪もかなり少なくなって泥道で、とても歩きにくい、いたるところ牛糞だらけだ。
そしてBulnesに着くと、なんで、こんな山の中にこじゃれた所があるのか?と思うくらいオシャレな店がある。車は来ないけど、トンネルをケーブルカーが通っているんだ。そして、Bulnesの喧騒を抜けて静かな岩場で昼食にする。もう2時近くになっていた。
そして谷あいの道を通ってPoncebosに到着。そこには大きなBarが1件あり、とても賑わっている。このBarがマリアさん達との待ち合わせ場所だ。私もビールを一杯、屋外のテーブルで飲む、うまい。そのうちに、例のイギリス人夫婦がやってきた。Bulnesからはケーブルカーを使ったらしい。いろいろ話をする。彼らの情報では今日もまた飛行機が飛ばなかったらしい(火山の噴火のため)、困ったもんだ。彼らに、キャメロンが首相になるみたいだね、というと、えっ本当?何で知っているの?と驚かれる。ケータイのニュース速報が流れてくるんだからしょうがない。
そしてツアー会社の車にピックアップされて、初日と同じホテルへ。そして爆睡。