第三日目 Langatock Lingoed ==> Olchon Valley                   ; 目次に戻る : 次の日

朝の食堂 朝食 今日も天気が良さそう。

道の上には馬 馬があちこちに 今日のコースには、やたら馬がいる。昨日は、牛の群れのために、迂回することになったし、馬にはどう対応すれば良いのか?なんだか馬が羊飼いの役目をしているような。馬はさすがに走ると速い。うーん、どうしよう。

羊たち サセックスとドーセット 羊もいっぱいいる。羊にはようやく慣れて来た。

なぜか線路を横断する。そしてPandyの村に入る。道を渡って、すぐ山に入る。ここで、ドイツ人(だと思う)3人ぐみとすれ違う。"Do you enjoy your walk ?"、今にしてみればイミシンな挨拶だった。

今日はいよいよ山登りだぞ、と朝から意気込んでいたけれど、日本の山歩きとは全く違う。
違うという事は初日に感じたけれど、このBlack mountainの登りも違和感ありあり。
・どこまでも羊の糞が続いている、トホホ
・なだらかな芝生の上を歩いている
・熊笹のかわりに羊歯類が生えている
・階段が全く無い
なだらかな低山ハイクだから、まあ、違うのはしょうがないか。丹沢も鹿の糞が多いし。
昔の国境の跡? 登り坂も羊糞だらけ シダ類が茂る

回りの風景 なだらかな山 このblack mountainは高度はせいぜい数百m、やっぱり丘か。近所の人が犬を連れて朝の散歩をしている。高度が上がるに連れて回りが見えてくる。

回りの牧場 しかし、この風景はなんだ。成田から飛び立つときに見る千葉のゴルフ場の風景に似ている。産業革命・農業革命による囲いこみ(enclosure)は、日本のゴルフ場開発のバブルに似ている、ということか。ここも昔は林があったんだろうな。フランスの北部・ベルギーあたりもなだらかな丘陵地帯だった。だから人の手で開発しやすかったんだろう。イングランドは大部分こんな感じだから、国土の利用効率はとても高い。それに較べると日本は人が住んでいるエリアが限られている。国土が険しすぎるのだろうか。なーんて事を考えてしまった。

尾根道にも馬 しかし、なだらかな山道だな。ようやく、リュックを背負った人達とすれちがった。なんだか、彼らも、久しぶりに人に出会ったような感じだ。
この尾根道も羊の糞だらけ。シートを広げて横になろう、という気になれない。
なぜか尾根道にも、馬がいる。彼らは全然動かない。しょうがないので、尾根の斜面のブッシュを通って迂回する。ブッシュの中には羊がいて、驚いて飛び出して来たり。なんだかなぁ。あのヨチヨチ歩きの日本の雷鳥が懐かしい。

標識の石 歩行者 イギリスだなと思うのは、標識が、どれも味がある。これは、Llanthony方面への案内。羊の糞だらけで、座るところが無いので、この標識の石の上に座っていたら、後から来た人が変な顔をして通りすぎていった。もうしわけない。


昼食 昼食の場所 尾根道の途中に、石がたくさん積み上げられている場所を見つけた。羊糞が奇跡的に無い場所。ここで昼食にする。Old Rectory のマダムが作ってくれたランチパックは2ポンドだった。このOffa's Dyke south pathでは、この日が一番まともなランチだった。今日は歩行距離が短くて、遅くても3時くらいには着いてしまうので、じっくり味わって食べた。

西の谷 古い修道院の跡が見える この尾根道を歩いて、左右の谷間の村や地域を見て、valleyとか,valeという言葉が、初めて体で理解できた気がする。日本で谷というと、険しい崖や、地獄谷というような怪しい雰囲気があるけれど、Olchon valleyのように、全くの普通の地域なんだ。Wye valley walkのパンフレットも見たけれど、明るい場所なんだ。

long_town_cross_pathからolchon 振りかえって_歩いて来た_black_mountanを見る さて、ここから、いったん尾根道を降りて、今日の宿へ向かう。尾根道からいったん降りて宿泊し、次の日また戻って来るのはもったいなぁと思っていたけれど、初めてのUKなので、まあこれも良かったかなと思う。

お茶 Olchon_valley_cottage やっと宿にたどりついた。途中で道に迷って、Long townの村まで降りてしまった、また、そこからこのコテージまで上がって来た。B&Bは4時からなんだけど、開けてもらってお茶を飲む。Mrs.Prechardの娘さんが入れてくれた。3時過ぎで未だ陽の高い昼過ぎに中庭のベンチで紅茶を飲むなんて贅沢だ。谷の向こうに、先ほど迷い込んだLong town の村や古いお城の廃墟が見える。なかなか幸せな気分。

夕食 部屋から見える牧場 もともと3日目は休息日なのだ。部屋で本を読みふけってPlay to the endを最後まで読んでしまった。窓からは、このB&Bのマスターが羊にえさをやっているのが見える。ここの夕食は恐ろしくシンプルである。サーモンに、ジャガイモと人参とカリフラワーの茹でたもの。例によってサイダーを飲む。もう一人、ランブラーズ・クラブの宿泊客がいるのだけれど、夕食は別なところに行っているようだ。