起きたら雨だった。高原の天気なので昼には晴れるだろう。朝食の前に宿の周りを散歩する。傾斜がきつくて楽しめない。
ランブラーズ・クラブの人は30代の女性。先に朝食を食べて、きっと晴れると思うよと言って、さっさと出かけてしまった。私は天気を待ってゆっくり朝食を取る。前の晩にベーコンとソーセージは要らないと強く言ったせいか、巨大なプレーン・オムレツ。
このランチパックは逞しいイギリス婦人らしく、なかに、トマト・ブドウ・セロリが、そのまま入っていた。ちゃんと洗ってあるんだろうなと食べ終えてからとても気になった。
いつまでもグズグズしていられないので、10時に出発。まあ雨もそんなに強くない。昨日は間違えて下まで降りてしまったので、今日初めての道だ。途中であまりに羊糞が増えてきたので変だなと思ったら、やっぱり道を間違えていた。それでも11時には昨日の尾根道に戻って来た。
尾根道にたどり着いてハァハァ言っているところで、ちょうどPandyから登って来たパーティと出会う。中年イギリス人夫婦6人ぐみで、結構さわがしい。彼らと話をする。私の娘は今東京にいるんだけど。なんだか世界は狭いもんだ。彼らは先に出発して言った。結局、この連中とは、途中、何度も、出会った。私がホテルに着いた跡も街の中で出会って、お互い驚いたりした。その人達の写真がこれです。
Hay bluffは、何も無いところだけど、一般人が多い。下の道路の脇には車がたくさん停まっている。父親に引っ張られて登って来る小さい子も多い。日本だったら、売店が出そうな場所なのに。ここの風景はとても爽快だ。みんな苦しそうに登って来る、ああ、この道を登るのも良いかなと思った。ここを高速で歩き降りる。
Hay bluffはなかなか雄大なところだ。街に向かって下りながらも、何度も降りかえってしまう。Offa's Dykeは、北から南へ向かうのが良い、と言われるのは、ここの景色のせいかもしれない。
Hay bluffの斜面は、とても広大で、ピクニックに来ている人も多い。車でやってきて、テーブルを出して皆で座って楽しむ。なかなかな贅沢だ。日本とは人の密度が違いすぎる。
降りてきた道が見える。Hay-on-Wye(ヘイ・オン・ワイ)が見える。尾根道で歩行者と話していた時「ハイ・オン・ワイ」と発音していたら、ヘイ・オン・ワイだよ、と教えてくれた。そうか。この尾根道は、なだらかすぎて、いろんな事を考えて歩いてた。もう、ベーコンやジャガイモは飽きた。早く、お米を食べたい。