旅の準備、工程                   ; 目次に戻る : 次の日

 Offa's Dykeを歩こうと思い立ったのは、前の年の夏、親戚一同でイギリスを旅行した時のこと。レンタカーを運転しながらイギリスの田舎を巡る旅の中で、コッツウォルズのBroad Way Towerに歩いて登って、ほんの1時間くらいだったけど、楽しくて、このなだらかな田舎の丘陵地帯をじっくり歩いたら気持ちいいだろうな、と思えて来たのです。そして、ちょうどその頃、Robert GoddardのBorrowed Timeを読んでいて、その冒頭にOffa's DykeのHargest Ridgeの場面があるのです。ああ、やはりここへ行かなければならない。という思いこみが強くなって、今回のトレッキングになりました。

もともと、山歩きは好きで以前は国内のあちこちに行っていました。基礎体力は普通にあるので、イギリスの山なら半ズボンでも歩けるだろうと、軽く考えていました。できれば誰か仲間を作りたかったのですが、残念ながら誘えそうな人がいないので、単独行になりました。

Offa's Dykeは長い一本道なのでレンタカーを使う事は無理と気付き、イギリスのtrekking toorの掲示板を見ているうちにLuggage Transfer ServiceのInn to Inn walkというものがあることを知りました。おお、これは便利だということで、いくつかの旅行会社のコースを見比べて、Celtic TrailのSelf Gided toorのコースから現地の宿を予約しました。Offa's Dykeは全長290kmもあり、その半分で十分と考え、南半分を、本来は5日間で歩くところを6日間かけて歩くコースにしました。

start_and_goal
1日目
Chepstow ( Sedberry cliff ) => Redbrook
2日目
Red Brooke => Llangatock Lingoed
3日目
Llangatock Lingoed => Olchon Valley
4日目
Olchon Valley => Hay-On-Wye
5日目
Hay-On-Wye => Kinghton
6日目
Kinghton => Knighton

工程 約130km

飛行機の手配やヒースローやロンドンでの宿も予約して、後は歩くだけだと気楽に思っている頃に、準備のためのWORDドキュメントが送られて来ました。中を見ると、体力作りの準備に週に3回は10km以上歩きなさい。これを4週間続けなさい。と書いてありました。確かにいろんな人のホームページにOffa's Dykeの歩行日記が出ているのですが、皆結構きつかった、と言ってます。私は今回のトレッキングに備えて靴を買い換えていたので、確かに靴ならしは必要だと思い、毎週日曜日に4、5時間の山歩きをしました。日本を出発する前日まで、3回山歩きしましたが、この準備がとても役に立ちました。

歩行コースはAmazonで、Offa's Dyke Southの地図を買って調べましたが、なかなかピンと来ないところが多く。Redbrookの宿には詳細ガイドブックを届けておくということなので、これは現地で考えよう、と決めました。