なんとか頭もスッキリしたところでシャワーを浴びて、7時半に食堂に降りた。Full English Breakfastだけどソーセージは抜いてもらった。朝飲むコーヒーはいつもおいしい。B&Bのマダムはランチボックスはどうするとは聞いてこない。今日のコースは途中にいろいろ町があるから大丈夫と思っているのだろう。
出発の準備をする中でジョギングパンツが無いことに気付いた。きっと昨晩のカーライルのホテルに忘れて来たに違いないと思って、Madamにお願いしてCrown & Mitreまで電話して、もし見つかったらロンドンのホテルまで送ってもらうようにお願いした。結局この件は私の思い違いで日本の自宅に置いて来たままだった事が日本に戻ってからわかった。関係した人もうしわけない。
いざ準備をしてluggage transer serviceをお願いする荷物を預けた。マダムに玄関で記念写真をとってもらった。出発、朝8時10分。
海までの道は途中が通学路になっていて、学校に通う子供達とすれ違う。平和だなあ。海に着く。さすがに平日の朝なので人影もまばら。しきたりに従って、Irish Seeで靴を濡らして、いざ出発。
このSt.Beesの街は別荘地になっているのだろうか、バンガローハウスがたくさん並んでいる。海岸の崖の道を歩いて行くが、やはり例によって他に歩行者は居ない。犬を連れた散歩の人達だけ。まああきらめて先を急ぐ。この海岸線の道はとてもきれいだ。遠くにマン島やスコットランドの海岸が見える。途中のベンチで休憩しようとして荷物を置くと、なんとカモメの糞がベッタリ。ウエットティッシュを持参していて良かった。結局、他のwalkerは見かけないまま、海岸線の道を歩き終えた。
海岸線を約2時間あるいて、ようやく内陸部に向かう。東方には、今日の目標Dent Hillも見えて来た。この丘は中腹までは木があるのに、そこから上は三笠山のような草原だ。途中の村Moor Rowで街角の売店に寄る。パウンドケーキのようなお菓子があったら買おうと思っていたが無い。コーラを買って飲む。コーラを飲んだとたんに、目が回ってしまった。汗を流して消耗している体には、とんでもない興奮剤だ。気分を変えて歩行再開。丁度マウンテンバイクに乗る男性2人組とは、この辺からあちこちで顔合わせすることになる。
途中で驚いたのは、C2Cウォーカーの石像を見つけた時。上の写真は幹線道路沿いにあったもの。C2Cって、そんなにすごいのか?まるでサンチャゴへの道だ。しかし、まだこの時点では、他のウォーカーを見かけていない。そういえば、Long Distance Path Walkerって、El Caminoを歩く人達と雰囲気は似ている。ホタテ貝は見ないけど。その点では日本のお遍路さんは、かなり世間で見とめられているLDPウォーカーだ。東海道自然歩道ウォーカーというのもあって良いけどな、などと考えてしまう。
途中の村Moor Rowで街角の売店に寄る。パウンドケーキのようなお菓子があったら買おうと思っていたが無い。コーラを買って飲む。コーラを飲んだとたんに、目が回ってしまった。汗を流して消耗している体には、とんでもない興奮剤だ。気分を変えて歩行再開。丁度マウンテンバイクに乗る男性2人組とは、この辺からあちこちで顔合わせすることになる。
そして、いよいよDent Hillを登り始める。こういう見晴らしの良い丘を登るのはとても楽しい。
Dent_Hillの登りは天気が良くてとても気持ちの良い登り道。登るにつれて眺めが良くなる幸せな丘だ。頂上には石が積んであって、そこで、休憩している3人組とあった。男1人女性2人の三人組み。3人とも40代か50代だろう。話をするとリバプールから来た3人組。C2Cを16日かけて歩くという。St.Beesの海岸線は昨日歩いた、ということで、今日は内陸部を歩いて来たらしい。どおりで海岸線では見かけなかったわけだ。実は、この3人組みとは、今回の歩行では、あちこちで出会う事になる。
僕もその岩の横に腰掛けて昼食のビスケットとお茶を飲む。その人(マイケル・ジョンソンさん)は、盛んに話かけてくる。なかなか面白い男だ。彼は日本にワールドカップを見に来たらしい。イギリス=ブラジル戦も見たらしい。「サッカーはどこのファンだ?おい、まさか、マンチェスターなんていうなよ」「あまり興味はないんだけど、あっそうだ、セルティックを応援しているよ」というと、女性2人は、中村俊輔の事を知っていた。日本に戻ってからこの文章を書いているので、先日リバプールがCLの決勝でミラノに負けた時はちょっと残念だった。
彼が写真を撮ろうというので、写真を撮ってもらった。それが上の写真。
この3人組みと別れて先に出発する。丘を降りると、C2Cのコースをしめす木の立て札があるのだけれど、方角が反対を向いている。きっと、まともな道はその方向なんだろうけれど、どうもこんな所で遠回りをする気になれないので、その看板は無視して最短コースを歩く。おかげで急な崖の斜面を歩いて降りる事になったが、かなり近道だった。そして15:00に無事にShepard Arms Hotelに到着。初日を無事に終えた事がうれしい。
Shepard Arms Hotelの部屋は、まるでホテルの部屋のようにきれいだった。ただしバスタブはついていない。下のPUBは18:15から。明日に備えてビールは飲まないつもりだったけど、その時間でも外は明るくて、ビールを注文する。成田を出て以来、初めてのビールはおいしかった。そこでGame Pieなるものを注文したら出て来たのがこれ。ミートパイだけど、羊かウサギの肉。日本人には馴染みの無い味だけど、まあ食べれる。