お湯のシャワーは浴びることはできなかったけど、まあま良く眠れて、今日はHelvellynだと、朝から気合を入れる。食堂に降りると、老人客2人が食事をしている。いかにもエリートっぽい感じのとっつきにくい老夫婦。ここのマダムは親切な人だけど、なんとなく子供扱いされているような感じ。食後にルバーブのコンポートがでてきた。ずいきを砂糖で茹でたようなたべもの。日本だと酢で漬けるか、味噌汁に入れるものだと思う。
食事も済んで8時半には出発する。玄関でマダムに今日はHelvellyn経由でPatterdaleへ行くんだよと宣言すると、とても驚いた顔をする。そんなに大変な事なのだろうか、と逆におどろいてしまう
昨日、下見をしておいたので、上り口までの道はすぐ。昨晩のレストランの前を通るが、ここにも宿泊客はいそうな感じだ。
登り道には殆ど人がいなかった。皆は朝が遅いのだろうか。時々後ろをみるが全くいない。空気はひんやりと気持ちが良い。Grisedale_tarnに近づくとチラホラと人が見えて来た。St.Sunday routeの方へ歩いて行く人もいる。5分間ほど休憩して早速、湖の向こう側から坂道に歩き出す。本道から別れてHelvellyへ向かう。その坂を登りきるとなだらかな尾根道が続いている。
Grisdale_tarnの回りでスレ違う人達はいるのだけれど、同じコースを歩いている人はいない。道はしっかりしているからちゃんとHelvellynまで行けそうだけど少し不安。この尾根道はとても歩きやすい。西側にLake Districtの西の山が見える。驚いたことに、おととい歩いた道が見える。Hey_stackを越えてC2Cの本道に入るあたりのところだと思うのだけれど、まるで北アルプスのようだ。そうこうしているうちに、あれがHelvellyだなという広い頂が見えてきた。なんだか人がいっぱいいる。一体どこから沸いて来たんだ。
Striding_edgeの存在感はスゴイ。槍ヶ岳を見ているようだ。でも上のなだらかな尾根道から簡単に見下ろせるところが面白い。このHelvellynからStriding_edgeへ踏み込む最初の一歩はとてつもなく勇気が要りそうだ。Red tarnをぐるりと一回りしてStriding_edgeを避けるコースもあるし、そっちを歩いている人も多い。
ここは観光名所なんだろうか。Inominate tarnとは違うけれど、中学生のハイキング集団のようなものもいるし人が多い。ちょうど12時なので、ビスケットをかじりながらどうすべきか思案する。ここまで来たからには行くしかないな、と決心する。近くの赤い帽子のオジさんに降りる道を聞く。そのオジサンは、これらかtryするというので、ゆっくり後ろについてゆく。
前に人がいると、石を落としてはいけないと気をつかうので、とても慎重に歩く。傾斜は大きいけれど、道はしっかりしている。夏は大渋滞だよと掲示板で見たことがあるけれど、さもありなん、というところだ。
下の鞍部に着くと、Striding_edgeを避けて山肌を歩く道も見えるけれど、これはまっすぐ岩の上を歩いたほうがわかり易い。最初の岩がちょっと厳しかったけれど、回りには人も多いし、大丈夫だ。
山道を歩いて、こんなに緊張したのは西穂のジャンダルム以来何年ぶりだろう。でも、こういうスリルを求めて山歩きをしているわけではないけれど、たまには良いもんだ。
このStriding_edgeではスレ違う人も多い。きっとPatterdaleから来た人達だろう。Helvellynの北方面から歩いて来た人達もいるので、ここは丁度良い皆の目的地なんだろう。
Striding_edgeを越えて満足感と達成感で一杯で、ああ早くPUBに入ってBeerを飲みたいと思ったが未だ1時だ、なんと。きっと朝の出発が早すぎたんだなと思った。確かGrassmereで一泊しないで、BorrowdaleからPatterdaleまで1日で歩く人達むいるんだから、距離としてはそんなに長くないんだ。時間もあるので、PatterdaleではなくGlenriddingの方へ降りる事にする。大勢の歩行者とは別れて別コースをひっそりと歩くことにした。とはいえ、あっという間に着いてしまう。
Glenrddingの町についた。静かで良いところだ。こんなところにじっと休暇に来るのも良いかも。ブラブラとお店を見てまわる。町の公園でビスケットを食べる。4時前だけどB&Bへ行くと。大丈夫よ、若いお姉さんが迎えてくれた。これから出かけるから、今の内にチェックインしてくれた方がありがたい、とのこと。ということで宿に着いた。なんだかビジネスホテルのような宿だ。バス、トイレが共用だ。
未だ陽も高いので湖のほとりの公園に出かける。日本と違って売店があんまり無い。明日歩くコースがしっかりと山肌に見える。明日も長そうだなぁ。