第一日目 Drymen => Rowardennan ; 目次に戻る :
次の日
B&Bの泊り客は4人で、皆一緒に朝食を取る。私とリーズから来ているWest Highlander(こんな言葉があるのかどうか知らないけど)と、自動車で旅行しているイングランドの中年夫婦。皆スコットランドは異国という意識を持っているのがおかしかった。ウィスキーを造っている工場は殆どがスコットランドらしい。そういえば、ベン・リアックもいかにもスコットランド風の名前だ。
リーズの彼はさっさと出かけ、私は準備に手間取って出発が10時20分。こんなに遅い出発は初めてだ。天気が良いし、今日は丘を一個越えるだけだし、勝負は明日のBenLomondと、最終日のBen Navisなんだ。
歩き出したら、あちこちに人が見えて、WHWでは道に迷う事はなさそうだとわかる。だけど雉撃ちは難しそうだ。
歩き始めて1時間くらいでコニック・ヒルの登りに入った。Hillという言葉は、A fool on the hillを思い出させてくれるけど、C2Cの初日もDent Hillを登ったし、初日の軽い丘はとても良い。天気が良いので気分が良い。途中で工事中で通行止めの看板があったけど遠周りするのがイヤでそのまま無視して歩いたら、何も工事などなかった。おかげで先に出発したリーズの男に追いついてしまった。彼はポタリング気分で歩いているようでお先に失礼する。 この丘は写真ではとてもきれいに写っているのを良く見るが、普通の丘だった。そして丘の上ではピクニック気分でお昼を食べている人達。30人くらいはいたろうか。日本と違ってガスで火を使う人はいない。
この丘からは、遠くにBen Lomondが見える。頂上へ向かう道がハッキリ見えた。これに勇気付けられて明日は登ろうと改めて決心する。日本に送られてきた地図では山道がとても険しそうなので、これまでちょっと重たい気分だったんだ。コニックヒルは360m位の丘で登りは楽だったけど下りは大変だった。湖にまっすぐ降りる尾根道を行くと突然の崖。その崖をなんとか降りて来た。
Balmahaはちょっとした観光地だ。Visitor centerでアイスクリームを買って食べた。湖岸のホテルやロッジのベランダでくつろいでいる人達は普通のバカンス客と同じである。といっても、あるのは湖岸の景色だけ。かなり辺鄙な場所だけど、若い人達が多く来ている。今日のWSW ( West Highland Way )は、遠足コースのように人が多い。後は宿まで湖岸の道を歩くだけなのでゆっくりと歩く。Balmahaの湖岸では日本人ぽい人達もチラホラ見かけた。
宿に着いたのは17:10。初日としては、とても楽なコースだった。明日はBen Lomondに登るぞ。という強い気持ちがわいてきた。B&BのマダムはFionaさん、とても上品できれいな人。北欧的なプラチナブロンドの魅力的な人だ。夕食は近くのホテルまでBusが出るとのこと。バスは18:30発なのでしっかりと洗濯を済ます。
ホテルのPUBはかなり広い食堂だった。まずは地元のBestを1パイント頼んで隅っこの丸テーブルに陣取ってメニューを見る。山奥なのにいろんなメニューがある。ニュージーランド・ムッセルとチリコン・カルネ・ライスを注文する。朝、Drymenの街で買ったTIMSを読みながらビールをチビチビ飲む。至福の瞬間である。
B&Bへ戻るBusは21:30。うーん3時間もPUBでねばっているのもきつい。2パイントも飲んで、明日は大丈夫だろうかなどと思う。TIMSにはアジアのサッカーのアジア選手権の写真が1面に出ていた。イラクがサウジに勝ったらしい。自民党の大敗もニュースになっていた。Abe Mariaって安倍さんをからかっているみたいだ。このB&Bで地元の人達がしゃべっているのを聞いていると時々ドイツをしゃっべているように聞こえる時がある。地元のなまりだろうか。