第三日目 Inverarnan => Tyndrum      ; 目次に戻る : 次の日

 朝は雨だった。昨晩からその気配はあったのだけれど。まあ今日は平地を歩くだけだからゆっくり行こう。このB&Bでの朝食は、なんと私とリーズの男の2人だけだった。おかげで彼にはスコットランドの事をいろいろ教えてもらった。このWHWの周辺にはキャンプ場が多いけれど、ヨーロッパ中から人が来ているらしい。夏に北海道でキャンプするようなものだろうか。雨を見ながら食事していると、リーズの男は、僕はこの3日間良い天気の中を歩けたからとてもラッキーだった、とひねくれた事を言う。天気は運だけど、なんでこんな雨の多いところにキャンプに来るんだろうと不思議に思う。おまけに虫も多いし。

ナメクジ WHWの道 WHWの風景



リーズの男は雨の中を早々に出発して行った。私はシャワーを浴びてから、マダムにBeinglas farmまで送ってもらって9:00出発。道にはところどころ黒い生き物がいる。ナメクジのようだ。こんなのは初めて見た。歩き始めて1時間もすると雨が小降りになって来た。雨がやんで来たので、Crianlarich(きっとクリアンラリックと発音するんだと思う)に寄り道する事にした。するとまたリーズの男とばったり会う。彼は食事を済ませて出発するところだった。

街の中のBARに入って、メニューを眺めるとハギスがある。朝、B&Bのマダムとハギスとは何なのか、といろいろ説明を聞いたがさっぱりわからなかった。ヘルシーな食べ物だ、という所しか理解できなかったので、ここで注文した。もちろんギネスも一緒に。ミンチ肉とマッシュドポテトの皿だった。なんとなくタルタルステーキに似ている。しかし味がないし、歯ごたえも今一だ。結局、ビネガーをもらって、塩とビネガーで口に押し込んだ。あまり好き好んで食べるモノではなさそうだ。

三叉路 駅 ハギス



CrianlarichからTyndrumへの道は、良い天気の中、牧歌的な風景の中を歩く道だ。ギネスが入っていても全く問題なしだ。牧場を通ったり、wigwamというバンガローの前を通ったり、快適な道だった。リーズの男がアイスクリームを食べて休憩しているところを追い越して、Tyndrumに着いた。16:00。未だ日も高く、外は明るい。

風景 馬 キャンプ小屋_wigwam



実はBen Lomondに登った後に、4日目のコースとして、Beinn Dorain(1076m)に登れるかもしれないと思い始めていた。Tyndrumで十分時間がとれるので、そこの旅行案内所で、Beinn Dorainの事をいろいろ教えてもらった。あいにくBeinn DrainのOSマップは売り切れていたけど、InternetでのBeinn Dorainの案内ページをプリントしてもらった。明日もこの天気が長続きする事を祈って早く寝よう。夕食は近所でハンバーガーとコーラを買って、明日に備えてそそくさと寝る。

Tyndrumの案内所