第二日目  Padfield ( Torside ) => Standedge                ; 目次に戻る : 次の日

 Pennine wayの初日を無事乗り切ったことで、とりあえずは一安心。だけど、このB&Bの客は山歩きとは関係ない人が多く、どうもいつもと雰囲気が違う。それに今日は外は曇っている。いつもの朝食を終えて9時には歩き始める。5分もしないうちに、上だけ雨具をつける。

Padfieldの村の貯水池 Torsideの村の道 登り口に向かう

Torside Reservoirの上に着いた時に村のほうから巨大な荷物を担いだWalkerがやってきた。がっしりした体つきの若い男だ。聞くと、全工程をテントを担いで歩くんだという。おお、こういう男もいるんだ、と小雨の中で思った。"You are a real Pennine Way walker."

Crowdenの川沿いに登ってゆく道は、驚くほど人が多い。この天気の悪い中をいろんな人が歩いている。きっと皆昨晩はCrowden辺りに泊まっていた人達だろう。こういう集団をごっそりと追い抜いてゆく。天気がよければもっと気楽に歩けるんだけど。

Crowdenの川沿いに歩く Crowdenの川沿いに歩く Laddow_Rocks

どんどん登るうちに、雨も本降りになってきた。とはいえ、イギリスの雨なので、しとしととしたやわらかい雨だ。でも、濡れるとやっぱり冷たい。Black Hillの道標についた時にはびしょ濡れだった。本当は、あのBlack Hillのところでも下の雨具を着ければ筋肉の損傷は少なかったのかもしれないな、と今になって思ったり。

昔、石畳が無かった頃は、とんでも無いコースだったんだな、という事をあらためて実感。

かなり登って来た 石畳の道 Black_Hill


途中でA635を横切って、日曜日のせいか、道路上にホットドッグ屋さんが出ている。あったかい紅茶でも飲みたかったけれど、濡れた体では楽しめないので先へ進む。

Wessenden_Reservoir 谷底に降りて直登 大きな岩の下で雨宿り


Black Moss方面に行く前に谷を越える。Trail Braiserのアギドブックのコースと、Hraveyの地図のルートが微妙に違う。Harveyの方が新しいようだ。この川を越えるところに大きな石があり、その下で雨宿りをして久しぶりに休憩をとった。上の写真。ビスケットと暖かい紅茶が良かった。ここで英気を回復して崖の道を直登する。登りきったところでは、太ももの筋肉が切れそうなくらいにピクッと震えた。雨に濡れた冷えた体で無理をしてはいけないとよくわかった。でも、この教訓が生かせなかったようだ。

だんだんとStandedgeに近づいてくる。ああ、早く着いてシャワーを浴びたいという気持ちになる。途中でRedbrook Reservoirの湖畔のCafeが遠くから白熱ランプのオレンジ色に暖かく見えて、そちらに寄り道したい気持ちを抑えて宿に急ぐ。

Rock_farmの看板 部屋の中 夕食


 Rock Farmは意外なくらい簡単に見つかった。Brigantesのメモが正確に記載してあって助かった。到着したが、なんとドアは開いているが誰もいない。ネコが1匹いるだけだ。なんだ、こりゃ。としばらく、ドア口に腰掛けて待っていると、やがておじいさんが車を運転してやってきた。ヘレンが今日は遅くなるんでもうしわけない、とかなんとかいいながら。

夕食は近くのPUBで。このおじいさんがい送ってくれて帰りにはヘレンさんが迎えに来た。巨大なローストビーフで閉口。最後はビネガーをぶっかけて口に押し込む感じだった。