第四日目  Hebden Bridge => Ponden              ; 目次に戻る : 次の日

 ここでの朝食は昨晩のにぎやかな晩御飯の続きだ。皆すっかり仲良くなってしまった。私の向かいに座ったおじさんは、テスコでアルバイトしているとのことでテスコのTシャツを着ている。リタイアして小遣い稼ぎで働いているのかな。この人は昨日の夕食後、彼らの地元の山道(Woldsway)を詳しく教えてくれた、なんとなくホビットを連想されるおじいさんだ。

南アの女性軍は二人とも朝からにぎやかだ。彼女達はluggage transfer serviceの存在を知らず初日は21kの荷物を担いでTorsideに夜9時に到着しらしい。そこで知り合った人達にLuggage transfer serviceの会社を紹介してもらったらしいが二人とも筋肉痛が激しいようで、今日は車に便乗してルートをショートカットするらしい。

このB&Bはとても居心地の良いペンションのようだ。年をとってから、こういう所を旅するのもよいなぁと思った。実は本日と明日はお気楽コースなので昼過ぎ出発でも問題ないのだけれど、本日のルートの近くには日本人に人気のある”嵐が丘”ゆかりの地があるとのことなので、早めに出発する。私と南アの女性達の他は週末walkerの人達のようで、彼らは本日はHebden Bridgeの街の観光に行くようだ。彼らを振り切って早速出発する。

Badgers'_Farmの犬 朝の回りの風景 朝の回りの風景_その2

今日のルートは本当に人が少ない。平日だからだろう。荒野に入ったところで会った人達は、このルートはどこかわかってるかい、とまで聞いてくれた。大丈夫、ちゃんと地図を持っているよ、と答えた。今日のコースは楽勝ルートなんだけど人も居なくて自然に足が速くなる。天気の良い日にこういう荒野を歩くのは本当に気持ちが良い。

Gouple_Lower_reservoirが見えて来た Gouple_Lower_reservoir 歩いて来た道をGouple_Lower_reservoirから振り返る

2,3分くらいの小休止を数回とる意外はずっと歩きっぱなしで、ついに本日の一番の見せ場の、廃墟(嵐が丘=Wuthering Heightsのモデルと言われている)にやって来た。この回りには人がたむろしているので、裏の丘の上をあれこれと歩き回って、また廃墟の前に戻ってくると、なんと朝Bagger Field Farmで別れたばかりの南アの女性陣2人がそこに居た。あんなに足を引きずっていたのにと驚くが、どうやら近くまで車で送ってもらったらしい。南アに戻ったら向こうのウォーキング雑誌に投稿するから写真を撮って欲しいとのこと。私の写真まで撮ってもらった。相変わらずにぎやかな人達だ。彼女達は今日はこれから結構遠くまで行くようだ。私は、Haworthに寄ってゆくよ、ということでここで彼女達にさよなら。この廃墟はちょっとした観光ポイントのようで、先ほどは日本人ぽい一団を見かけた。

Middle_Walshaw_reservoir Withens_heightsの道 Top_Withensの廃墟

今日のルート上に嵐が丘の廃墟があるという事は先日ガイドブックを読んで知ったんだけど、ソノガイドブックにも日本人観光客に人気の場所とワザワザ書いてあった。何故日本人に受けるのだろう。そういえば、私が昔中学生だった頃にも近くの文学少女達は皆ブロンテを読んでいた。ヒースの丘ということを良く聞いたが、普通のイギリスの荒野だ。また、この近くにはHaworthといってブロンテゆかりの町があるという事もガイドブックに書いてあったので、今日は、そこに行くことにした。この辺の標識には時々日本語が混じっているのだけど、それも日本人観光客が多いせいだろう。

Top_Withes 建物のプレート 記念撮影

廃墟に別れを告げてどんどんと東のほうに下ってゆく。廃墟からHaworthの街までは3.5マイルの快適な歩きだ。Bronte Falls という小さな滝というか水場のような所もある。途中でPenistone Hillに寄って、公衆トイレを使い、Haworthの街へ降りる。途中で乗馬している女の子とすれ違う。walikg routeとBridle wayがこの丘では一緒になっている。そして突然、墓地のようなところに出た。石畳の街だ。観光案内所まである。

馬を繰る女の子 標識 Haworthへの道

ブロンテ博物館はえらく入場料が高いので入るのをやめて、アイスクリームを買ってその前のベンチでしばし休憩する。土産物屋さんは珍しい。中にはブロンテの本がたくさん置かれているが、デュ・モーリアのレベッカも目立つように置いてあったけど、ゴダードは無かった。時間ができたらレベッカを読んでみようかと思った。観光案内所で話をすると、以前は、この観光案内所に日本人向けに日本語の出来る人を雇っていたとのことで驚きだ。最近の日本人はブロンテよりは、コッツウォルズなのかもしれない。

Parsonage_Bronte_museum Hawortの街 Haworthの駅

観光案内所でもらった資料の中には、街のレストランリストもあった。ちょうど夕方近くになって来たので、今日はここで夕食をとろうと決心。まだ、宿までは5〜6キロあるけれど、天気も良いから大丈夫だろうと判断。本日の宿に今日は夕食はHaworthで採ってから行くよと伝える。そのリストを元に何軒かまわるが、休みだったり、イマイチだったりで、街のPUBで5時になったら料理人が来るよというところがあったので、そこでギネスを飲んで待っていると、マスターのケータイが鳴って、なんと今日は料理人は遅れるらしい。愕然として、次の店を探す。
ようやく見つかったのが、Chaplins Bistro。通俗的な名前だけど、普通のレストランで良かった。また行きたいくらいだ。 チキン・ソテーもおいしかった。食後は、いい気分で宿へ向かう。

宿に着いたのは7時過ぎだが、外はまだ明るい時間。紅茶をごちそうになった。部屋は明るい部屋でかなり広い。とてもくつろげる部屋だ。

本日の夕食 レストラン 本日の宿