第五日目 Ponden => Cowling ; 目次に戻る :
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朝食を1階の大きなテーブルで取った。このPonden Houseの客は、昨日のBagger Farmとは大違い。というか誰が客なのか、誰がマスターなのかも良くわからないが、どうやら仕事でこの地方に来た二人と、休暇でこの地へ絵を描きに来たおじさん、という組み合わせのようだ。Pennine way walkerの存在感は大きくないようだ。
本日のコースは最小の9キロ。普通に歩けば2,3時間で着いてしまう。やっぱり、このコース設定はよくなかったな、とは感じているが天気が良いので9時過ぎには出発する。歩き出すとすぐ荒野になる。今日は休憩をたくさんとって、回り道をして歩く予定。そこで、Bare Hillで東に曲がって、名も無き貯水池の方に歩いて行って、そこで昼食にする。荒野の中はちょっと場所が変わると景色がすぐにかわってしまうが天気が良いから無事だろう。数キロの回り道で貯水池の周回道路だから大丈夫。それでも時々人とすれ違うが、皆、不思議そうな顔をしている。そりゃそうだろう、平日の昼間に、こんな辺鄙なところをアジア人が歩いているのだから。
それでも普通に歩いていれば、あっという間にCowlingに着いてしまう。天気も良いのだから。Cowlingの街に着いてしまったのでちょっと早いけど宿に入れてもらう。B&Bの人達は大丈夫よといれてくれて助かった。なんとなく寂れた感じがする街で、通りに沿ってお店がポツポツあるだけの場所だ。PUBはこっちの方だよね?と聞くと、あぁ、あのPUBは無くなったのよ、こっちに1軒あるよ、とのこと。うーん。夕方でまだ明るいし、暇だし、サンダル履きで散歩に出た。PUBは未だしまっていた。ふと、その時、街のはずれに大きな塔があるのが見えて来た。この塔はPenine wayの上からも東に見えていた塔だ。時間もあるしと思い歩き始めた。ちょっとした丘の上のモニュメントだ。街から標高差100mくらいだろうか。塔は離れて2個経っていて、なんとなくチェスのルークとビショップのようだ。
この遠足は天気も良くて楽しかったけど、翌日の事を考えると微妙だった。やはり、適度なコース設定が重要なんだろう。
B&Bにもどる途中で、インド料理のテイクアウトを見つけて、カレーを買ってかえる。ここはガイドブックの上では中華のはずだったけど。明日は最終日で長丁場なので、アルコールは控えて早めに寝る。
今さらだけど、ここでビールをがぶ飲みしていた方が良かったのかもしれない。下の写真はその店で買ってきたカレーとゴハンとスープ、おまけにナンが付いて来ました。写っているカンのTangoは炭酸飲料でノンアルコールです。その隣の写真は私が泊まったB&Bとその横の空き地です。実はこの写真は翌朝のもので、私がインド料理をテイクアウトで買ってB&Bに戻って来た時には、ここに2個のテントが張ってあったのです。おお、彼らころ、真のPenine way walkerだと、感じたものです。