第一日目 Te Anou => Luxmore hut ; 目次に戻る :
次の日
7時に起きたら停電中だった。廊下も薄暗い。けれどレストランは韓国の団体さんがいて相当うるさい。30分くらいゆっくり食べていたら、皆居なくなってとても静かになった。日本の団体さんとそっくりだ。外はあいにくの小雨だけど、西のほうは明るくなっているので期待しよう。出発したのは8時50分。3日後に戻って来るからこの荷物を預かっててね、ということで旅行カバンを預けていざ出発。8時50分
最初は昨日も歩いた湖畔の道を歩く。ゲイターまでして足元は重装備だ。C2Cの顰に倣って、途中で水辺に下りて靴底をLake Te Anauで洗う。この湖沿いのLake Side walkはとても気持ちの良い道だ。時折ジョギングしている人達が追い抜いてゆく。ほんとキウィー達は健康的だ1時間ほどゆっくり歩いて、10時半頃に、Kepler Trackのコントロールゲイトについた。雨も上がって、気持ちの良い天気になった。問題は明日だけど、今日は天気はよさそうだ。
Broad Bayの曲がり角に着いたのは11時50分。ここで、後ろからやってきた家族連れご一行様出会う。みんな手ぶらでちょっとワイルドな散歩を楽しんでいる雰囲気だ。ここで暫く休憩していると、実はそういう人たちが多いの気づく。良い趣味だ。
さあいよいよ登りだ。とはいえ、リュックを背負った人で私と同じ方向にあるく人にはまだ出会わない。Kepler trackは多くの人は半時計回りに歩くというからこんなものか。林の中の道なので展望が全く開けない。でも、時々木のすきまから下界を見れる時がある。階段が一箇所あり登ったところで、ビスケットとリンゴで昼食を取る。明日は、天気が悪いんだから、今日はゆっくり楽しんで歩こうという気持ちだ。こんな余裕の有る気持ちで山歩きをするのはちょっと珍しい気がする。いつもはヘトヘトになりながら、長い距離を歩くのが好きだから。そして突然、林を抜けて視界が開けた。Luxmore hutまで45分の看板がある。よし、この道はゆっくり楽しんで歩こう。
遠くに見えるなだらかな稜線を横切る登り道が、West Highland Way のxxxxxのstair caseに似ている。この山道はなんとなくイギリスに似ている。地表も泥炭層だし、ここにイギリス出身者が住み着くのは必然だったのかもしれない。でも、ニュージーランドではイギリスと違って、羊の放牧場所がちゃんと管理されているような気がする。イギリスの場合、無節操だ。ニュージーランドは人口より羊の方が多いと言われているわりには、このような山道には羊は入り込んでいない。サニテーションの観念は本家より上だ。おかげで歩き易い。
この尾根道はとても気持ちが良い。近くにこんな雪山が見られるなんてこの尾根道の景色は巣晴らしい。
ゆっくり歩いたけれど、あっという間に、Luxmore hutに着いた。ここに着いて驚く事がたくさんあった。
- 想像より多くの登山者がいた
- wadenが見当たらなかった
- 日本人がチラホラ居たこと
Great walkのHutに初めて泊まるのに、これでは困るなぁと思いながらあちこちを眺めると、いろいろ宿泊者への注意事項が書いてある。まず、自分の寝るベッドを確保して、それをこの予約表に記入しなさい。山小屋の中を歩き回ると、ユースホステルってきっとこんな感じなんだろうなぁと思わせるような、ベッドの上でトランプに興じる若者や、ピッタリくっついたままのカップルとか、いろいろいる。ともかく、明るい窓際にベッドを確保した。
私のベッドの向かい側は中年の陽気なオジサン。小柄だけど見た感じがとてもカッコいいオジサン。仲間が出来てよかった。彼にガスの使い方を教えてもらった。食堂には、やはり日本人ぽい一団がいた。食事中に。そのテーブルにいたドイツ人やとなりの老ニュージーランド人夫婦なども話しに加わってきた。そうやって回りを眺めると、ヨーロッパから来ている人達がとても多い。半分くらいはそんな感じ。
私は早めに食事を切り上げて部屋に戻ってベッドで横になっていたら、若い女の娘が、「チケット・タイムよ」と呼びに来た。私はなんの事かわからずにポカンとしていたが、どうやらミーティングがあったようだ。あの娘はwadenだったんだな。向かい側のベッドのオジサンは、あのまま食堂で話し込んでいて、そのままミーティングに出ていたらしい。次の日の朝、出発する段になって、このチケットはどうするの?と聞いて初めてミーティングをすっぽかした事にきづいた。まあ、いいか。