2日目 St.Just => Porthcurno ( Land's end 経由 ) ; 目次に戻る :
次の日
朝の天気は晴れ。このB&Bには私の他には1組のWalker。彼らは9時頃出て行った。この日も良くは眠れなかった。夜中にベッドサイドの電気スタンドを落としてしまい壊してしまった。ツアー会社に弁償しますと電話してマダムに話をした。後から請求書が来たら払おう。でもきっと保険に入っているだろうから、請求は来ないだろうなぁ。
歩き始めて異変に気づく。
歩き出して直ぐに左足首の異変に気づく。なんと靴ズレだ。実は2週間前に新しい靴を買って先週30kmほどの試し歩きをして持って来たのだけど、これはまずい。先週試した時も30kmの終わり近くでは左足首が痛くなったのを思いました。従来はLOWAのメリーナという靴を使っていたのだけど靴底の減りが激しく、この際だからと別メーカの新しい靴を買ったんだ。LOWAの靴はちょっと大きめだったので、一つ小さいサイズにしたのが失敗だった。この日はきつい1日になった。ただし景色は申し分無い。Lake Districtに匹敵するダイナミックな景観だ。
足の痛みをこらえながらも、White sand bayにたどり着く。あぁ、なんて良いところだろう。岩の上で休憩する。午前中の雨で濡れたシャツを乾かしながら軽く食事する。ここでは30分くらい休憩した。浜辺を歩くのは本当に気持ちが良い。そして、再び靴を履いて歩き出だす時の痛み、あぁ。この辺りから何故靴擦れが起きるのだろう。右足はOKなのに何故左足だけなんだろう、と気になって仕方がなかった。ただ右足もこの先歩き続けると痛くなりそうな気配はあった。これさえなかったら、アイスクリームでも買って気楽に歩けるのに。
White bay sandの海岸を過ぎると遠くにLand's Endが見えてくる。見慣れたマークのような光景だ。この辺は歩いている人がとても多い。一般の観光客が多いけど、Walker達もけっこういる。足の痛みをこらえながらLand's Endのお店についた。資料には、時間によっては大量の観光客が押し寄せる、とあるが。人はまばら。その昔、ポルトガルのロカ岬に行った事があるけど、夕暮れの中、人が大勢で、とても地の果てなんていう気がしなかったけれど、Land's Endはまあ普通にいいところだ。一番西の端にあるベンチに座って、靴を脱いで足を休ませる。なんとなく裸足で歩きたい気分である。
Land's Endの近くにはいろんな観光施設があって、どれがwalking routeなのかはっきりしない。あまり海岸に近づくと袋小路の危険な道に入りこむので適当に歩く。すると、それなりに、このコースを歩いている人達がいることもわかる。ただ南に行くにつれ、人が減っていって回りには誰もいなくなってしまった。それでも、ずっと歩いてい行くと先に小さな砂浜が見えてきたが、そこに行く道が遠くからは全く見えない。ただの崖があるだけだ。人もいないし急に不安になる。下の真ん中の写真だ。足元にはちゃんと道があるんだけど、それがどうつながっているのか全く見えない。ここがCornish Coat Pathで一番困ったところだ。まさかあんな崖の道をとおれるはず無いから、あの場所まで行ったら丘の上に直登して迂回しよう、などと考えていたけれど、道はあった。おどろいた。
この辺はZarn Reethと呼ばれるところらしい。天気が良いので気分は楽だったが、これで天気が悪かったら、怖くてしかたないところだろう。そして、なんと、この崖の道の上で二人のwalkerとすれ違った。それが下の写真だ。そこで少し余裕もでてきて下の海を眺めながら歩くと、海の中に真っ黒なものが見える。最初ウェットを着たダイバーかと思っていたが、えらく太っているし、動きもちょっと変だ。なんだかとても気になる。すると、この崖の道を走って来る女性がいる、なかなかきれいな人だ。道を空けるついでに、あれは何なんだと聞いてみた。「ああ、あれはアザラシよ」。えっ、アザラシなのか。そういえば、さらに横のようには、頭だけをちょこんと水上にだしているのが何匹もいる。うーん、スゴイところだ。しかも下の海では、その横のほうでサーフィンをしている男達までいる。この崖の道を歩いている間は足の痛みは全く気にならなかった。
Zarn Reethを超えてから、次の区画の道、Gwennap Headを目指す道はとても快適な道だった。海辺のなだらかな見晴らしの良い高原をとても気持ち良く歩けた。ここにもLand's Endに似た光景が見れた。もうすっかりお腹いっぱいになった気分で足が痛いのでGwennap Headはショートカットすることにした。そして、なんとかPorthcurnoの宿にたどり着いたの。途中にMinack Thetreという野外劇場があったけど、パスして歩いた。
Porthcurnoの宿は、自宅兼用のB&Bのようだ。めすらしくマスターがいる。このマスターはとても良い人だ。彼はこの街から殆ど出たことないらしいが、なかなかのインテリだし、話題も楽しい。Minack Thetreの歴史の本を見せてもらった。Ms.Cadeという人(ダンサー)が作り上げたらしい。
夜近所のPUBに食事に行ったら、なんと今朝、St.Justの宿が同じだった人達がいた。この2人とはその後は会わなかった。