3日目 Porthcurbo => Marazion ( Penzance 経由 )         ; 目次に戻る : 次の日

 この日は早朝から靴の手入れをしていた。インナーを外したり、ソックスを変えたりしたが靴ズレは直りそうも無い。そこで今日はサンダルで歩こうと決意した。ただ時々雨がぱらついている天気が気になる。靴下は5本指のソックスに厚手のソックス2枚重ねして、靴は袋に入れて手に持って歩く事にした。マスターは半分あきれておいたけど、どこかでは靴が必要になる場所があるかもしれないし。いざとなれば、Penzanceまでバスで行けばいい。10時頃に雨があがりスタートした。

Porthcurnoの海岸 海辺の道 海辺の道

最初の30分は快適だった。海辺に出て、そこから海岸沿いの道だけど、その道が殆ど泥道。サンダルではとてもきつい。近くの木につかまりながら歩く難行苦行の道である。ただこの日は最後まで転んだり滑ったりする事は無かった。また、徐々に小雨が振り出して来ていて、上着は着たけど雨具のズボンをはかずにいたら、結局、下半身はずぶぬれ状態になってしまった。道は時々枝別れしているし、ただ、そんなコースなので全く気を抜けない。おまけに時々牛の前をあるいたりする。

途中ですれ違う人たちは私が靴を持って歩いているのを見て、「靴擦れか?」と聞く人もいる。あまり適当な受け答えもできないくらい余裕の無い歩きだった。2時間くらい歩いてLamorna Coveに着いた。CAFEが見えるけど、濡れているし、先も長いし、休憩せずにそのまま歩き続ける。

Lamorna_cove 海辺の道 Mousehole

体はかなり濡れたけれど、Mousehole(ミューゼルと読むらしい)に着いて山道も終わりかなり気分的には楽になった。後は海岸線の舗装道路を歩くだけ。雨が本降りになっていて、上半身はOKだけと、下半身と足元がびしょ濡れだ。遠くに、St.Michel's mount(モンサンミシェルのペンザンス版)が見える。なんとなく熱海付近から江ノ島を見るようだ。もっと近いけど、でも10kmくらいはある。確かにツアーガイドのパンフにもここから、バスかタクシーを利用してください、と書いてあった。

そして、Newlyn Bridgeでバスに乗った。乗客の半分くらいは、私のようなずぶぬれのwalkerだった。そして、Penzanceのバス亭に着いた。昨日の宿のマスターはペンザンスなんてつまらない所だMarazionの方がはるかに良いと言ってたけど旅行者の私には良くわからない。そして気温がかなり下がって来た。Maraion行きのバスが来るまで40分間じっと待つ。足元の冷たい私はだんだん惨めな気持ちになったけれど、バスが来てホッとした。2階建てのバスだ。そして、何とかホテル前で降りて、無事にホテルにたどり着いた。17:00だった。

Penzanceのバス停で濡れた体でバスを待っていた40分間はとてもmiserableな時間だった。ホテルに電話してタクシーを呼んでもらおうかと思ったけれど、ずぶ濡れの体なので、遠慮もあるし、バス停でじっと待つ事にした。

Newlyn_bridgeからバスに乗る St.Michel's_mount Godolpine_arms

Godolphin Arms は、こんなずぶ濡れで入るのは申し訳ないくらいの普通のしゃれたホテルだった。部屋に入って気がついたけど、今日は、水筒の紅茶も、朝作ってもらったサンドイッチも、一口も手をつけていなかった。とても、食べたり飲んだりする余裕が無かったんだ、ひたすら我慢の一日だった。

夕食はホテルのレストラン。窓からSt.Michel's mountが見える絶好のテーブルだけど、なんとなくファミレスっぽいレストランだ。SHARP(地元のビター)を飲みながら、ムッセルとクラブ・サラダを食べた。まあコーンウォールに来たんだから、シーフードにしよう、という気分だった。食べながら、ワインの方が良かったかなと思い始めていた。