5日目 Lizard => Coverack ; 目次に戻る :
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快晴の朝。新しい靴でのwalkingだけど、昨日の夕方に少し慣らし歩きをしたので、さほど、不安は無い。どちらかというと、宿がB&Bから良質のホテルに変わった事の方が戸惑っている。昨晩のディナーも豪華だった。ああ、こういう雰囲気ならばワインを飲んでも良いかなと思ったほどだ。私はローカルビターを飲みながらの食事だったけど、ちゃんと前菜とメインディッシュ、それにまともなmaitre d'もいたし、イギリスにもこんなホテルあるんだなと思った。というか、これまでは殆どB&Bばらり利用していたせいかもしれない。そういえば、何年か前に、コッツウォルズのWickhill house hotel ( staw on the wold )もこんな感じだったなぁと思い出した。下はそのホテルの写真です。
ここのホテルの朝食はおいしかった。英国風のベーコン・ソーセージは毎日はきついので、今日はキッパー+フライドエッグにした。正解、おいしい。日本のさばの干物みたいな感じ。どうやら宿泊料にディナー分が含まれているようで、余分なお皿と飲み物だけを朝追加で支払って出発。
空は快晴。少し肌寒いけど気持ちいい。海岸線に出ると遠くに岬が見える。下の真ん中の写真。あれがBlack Headだ。あそこを曲がったところが今日の目的地のCoverackだ。あの岬までは10kmくらいだから。まあ、3時間もあればつくのだろう。と思っていたが、海岸線は道が曲がりくねっているしけっこうアップダウンもきつくて、実際は倍くらいの時間がかかった。
小さな漁村や、別荘地や、砂浜など、いろんなところを通り過ぎる。海岸線の道は決して単調ではない。そのうちにだんだん天気も悪くなって来た。walker達はけっこう居て1時間に1回くらいはすれちがう。時々出くわす村の周辺だけはアスファルトの上を歩けるのでホッとする。海岸線の道は基本的に泥だらけで、滑らないようにするのにとても気をつかう。
お昼もかなり過ぎてようやくBlack headに到着した。誰もいない。小さな白い倉庫があって、その前で長い休憩を取る。雨がぱらついてきたので雨具をつけながら、沖を走る遊覧船や漁船をみながらサンドイッチを食べる。暖かい紅茶はいい。
ようやくCoverackの村が見えて来た。もう、すっかり雨になっている。Coverackの村にはけっこうなwalker達が雨の中、お店の前で雨宿りしていたりと、よくある光景になっている。BAY Hotelのマダムは暖かく歓迎してくれた。
このホテルは、夕食のメニューの注文をなんと事前に行う方式らしい。前菜とメインディシュを選んでおく方式らしい。着替えてシャワーを浴びて、ラウンジのいすで、ローカルビターをちびちび飲みながら、夕食は何にしようかと考えるのはなかなか良い。とはいえ、他にもお客さんはいて、全く日本と同じような光景でおもしろい。
レストランはなかなか雰囲気の良いところ。これならワインを頼んでも良いかなと、ミュスカデのハーフボトルを注文した。メインで注文したのはドーバー平目のムニエル。予想どおりの味だけど、かなり巨大だけどおいしい。かなり満足した。
食後のデザートを食べていた頃、近くのテーブルでカップルで座っていた若い女性が話しかけてきた。驚いたが、かなり気さくな2人であった。2人はロンドンで働いていて休暇旅行でコーンウォールに来ているようだ。ただ、女性はアイルランド出身で男性はニュージーランド出身。私がwalkerでLands endを回って歩いて来ている事を話すと驚いていた。2人ともLuggage transfer serviceの存在も知らないようだった。さすがにニュージーランドの男はGreat walkの国から来ているだけあって、UKのwalkingはちょっと信じられない、昼食にPUBに行って一杯なんておかしい、と言っている。なかなか面白かった。