1日目 Queenstown => Upper Caples Hut        ; 目次に戻る : 次の日

街のカフェで朝食。ホテルのチェックアウトが10:00なので11:30くらいでもいいかとフロントに聞くとダメとのこと粘って10:45にしてもらう。このホテルには2日後に戻っ来てまた泊まるのでと、旅行カバンを預かってもらう。天気は良い。街では昨日から少しずつ初夏らしくなってきている。さて、山はどうなんだろう。バスが出るまで時間があるので、街を散策し、湖畔で横になる。

ホテル 湖畔 湖畔の桟橋

Info & Trackのオフィスで待つけど出発の2分前になっても何の案内もないので、カウンターで文句を言うと、おお申し訳ない、彼がドライバーよ、と奥の男が手を上げる。とりあえずホッとする。バスのお客は3人。その後、2人乗り込んで来たが静かなお客さんたちだ。晴れて良かった。湖畔の道を北へ向かうのは初めてだ。雪山が見えてくる。湖の反対側のV字に切り立ったところがGreenstone stationらしい(下の真ん中の写真)。この湖の北の方はなんだか砂埃かなにかでかすんで見える。地図の上でも巨大な砂地になっているところだ。グレノーキに着いて、私だけが乗り換えて別の車で一人Greenstone stationに向かうようだ。グレノーキの町、いや町というより寄り合いというか、開拓地の住居というような感じのところだ。ここに泊まらなくて良かったなぁと思う。

山々 V字の入り口 駐車場

Greenstone station までは埃ッポイ砂利道が大半だった。それでも、けっこうすれ違う車はあって、人はいるんだ。そしてGreenstone stationに着いた。けっこう車があって人もいてホッとする。ただ運転手の人が言うには、彼らは殆ど日帰りのwalker だよとのこと。2時少し前に着いてラッキーと思いながら、そそくさと出発する。

歩き出したのは2時だけど陽は相当高いのであせらず歩く。歩く人達はとてもまばらだけど、途中でGreenstone trackに別れる橋を過ぎると他に人は全くいなくなる。道はあるし地図もあるから不安は無い。ただ遠くの方の山の上は霧がかかっている。雪山の方は吹雪いているのか、明日以降が不安な感じ。

道 牛 行く手の景色

Mid Caples Hutに着く。ちらっと挨拶をしてそのまま通りすぎる。ここにはWadenが居るので本当はここで挨拶をしてゆくべきだったんだろうか。近くにテントを設営している人たちも居る。下の左の写真は、通り過ぎてから、Mid Caples Hutの写真を撮ったもの。

途中では、釣竿を持った人たちと時々すれちがう。6時を過ぎて疲れてきたなぁと思うころに、Upper Caples Hut(右下の写真)に到着した。

Mid_Caples_hut 行く先の山 Upper_Caples_hut

Upper Caples Hutは、結果的にはとても居心地の良い宿だった。先客の人たちが夕食準備をしている所に突然お邪魔した形で最初はギゴチナイ感じだったけど。この日の宿泊客は、フランス人ファミリーと、キゥイーの若いカップル、アラスカから来たソロのアメリカ人と私で、合計8人。アラスカから来たジョージさんとは夕食中もずーーと話をして、いろいろ面白かった。彼は、サケマス漁船に乗って働いている人で、年間何ヶ月かは海の上で、何ヶ月かはウォーキングをしている人で、どこでもヒッチハイクで行くという猛者だった。ピレネーのGR11、GR10をいつか行きたいんだ、とか、ヨセミテのジョン・ミュラー・ルートはいい、とか、そういう話はとても楽しい。このHutには、3人分のマットのある2段ベッドが2つあって、その一つを占有できて快適だった。ただ、wadenが居ないのでチケットを渡せなかった。ここには水道はあるけど、ガスはない。トイレは30mほど先の林の中。でも人数がちょうどでとても快適だった。板の上に寝ることになるかもと思って持って来た銀マットは不要だった。

夜になって雨が本降りになってきた。明日は大変だなぁ、とか、いや朝になればカラッと晴れてるよ、とか。私は、明日は明日の風が吹く。クィーンズタウンの天気予報では晴れだったので気楽に考えることにした。外は雨でも、スェーデン発の最近のベストセラー"The girl with the dragon tattoo"を100円ショップの照明で照らしながらシュラフに入って寝転んで読む夜はとてもくつろぐ事ができた。

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