Blue Mountains 2日目 Six foot track ( Megalong Valley ) ; 目次に戻る :
次の日
前日歩きすぎたので、今日は短い距離にしようと考えていた。昨晩地図を見ているうちにsix foot trackの表記を見つけて少しでいいからここを歩きたいと思った。日本にいる時にも何とか歩けないかといろいろ調査もしたところだ。一直線のコースだけど地図の上では途中から東に折れてCole Creekを通って崖を登る道がある。よし、これにしよう。普通に歩けば4時間もかからないコースだろうと楽観し、ホテルの朝食を遅めに取る。なんと昨日Mount Solitaryで会った二人連れがいる。驚きの挨拶をする。
駅前でサンドイッチを買う。実は昨日もここで買ったのだけれど、キャベツからの水分が包んでいる紙を溶かして半分も食べられなかったので、今回は紙を剥がしてバッグに入れる。駅前のタクシーに乗って、Six foot trackの入口にまで連れて行ってもらう。タクシーの運転手はsix foot trackの入り口と言ってもわからなかったので、地図を見せて教える。そのうちに思い出したのか、着いたら、あれが、Explorer's treeだ、と教えてくれる。囲いの中に木が入っている。下の写真。
付近には車が停められるスペースも多いけど、私がいった時には1台もなかった。なんだか今日は孤独なウォーキングになりそうな感じがした。
歩き始めが10時15分。いきなりの坂道を下る。谷底に降りるに従って気温や湿度が上がっていく。坂道の途中で、孔雀が同じ道を駆け下りてゆく。急な坂道を過ぎると大きな林道が始まる。炎天下の林道歩きは結構疲れる。想像どおり、全く歩いている人がいない。途中で反対方向に歩いて来る母親と少年に出会ったが、この日あったのはこの二人だけだった。
昔の村の跡の看板やなんかを通り過ぎ、12時過ぎに、もうこの辺で引き返そうかと、ユーターンする。そして、six foot trackを離れて、東に向かう道を歩き始める。ここから崖の上に上がる道を見つけるのは相当難しいだろうとは想像していたし。最初に逆にこの道を崖の上から始めれば荒廃した道で一瞬で今日の歩行が終わってしますかもしれないとも思っていた。その推測どおり、崖の上に戻る道は見つけられなかった。それっぽい道はけもの道のようで標識はないし、林道はやがて西側に迂回しているし、メインの林道は、どこかの牧場に向かっているし。結局2時間歩きまわって体力を消耗して、同じ道を戻ることにした。トボトボ歩きながら昨日の夜はお酒を控えておいてよかったなぁと思った。
six foot trackに戻って、また歩き始める。炎天下の林道から上り坂の樹林帯の中に入って気温が下がり体力が回復して来た。登りの途中で元気になるのは変だけど、やはり谷底の気温と湿度が一番の疲労の原因だ。だいたい街や村が全部崖の上にあって谷底の平地には全く集落が形成されていないのも同じ理由だろうと思う。坂の上に戻って来たら、3時半だった。ウォーカー達はsix foot trackの入り口に2,3組たむろしていた。へぇ、居るところには居るんだと驚くが挨拶もそこそこに道路の方に向かう。Explorers treeの横のテーブルでオレンジジュースを飲みながら、タクシー会社に電話するが誰も出ない。2,3回トライするが、ダメ。まだ正月休みなのか。結局歩いてホテルに戻る。ホテルに着いたら4時半だった。
後で気づいたんだけど、最初からCox riverを目指してピストンでも良かったかなぁ。でも、街まで歩いて戻れるので、良いコースだ。結局トータルでは12kmくらいは歩いたけど、当然ながら前日よりは遥かに楽だった。リュックの中には600tの水1本と500tの魔法瓶の紅茶だけど、お水には全く手を付けないままだった。
夜はタイ料理屋で、春巻とグリーンカレー(牛肉)とビクトリア・ビター。この日のグリーンカレーはとてもおいしかった。この日、オーストラリアに来て初めてビールを飲んだ。Victoria Bitter。想像どおりの味で、軽くて夏の暑い日にはピッタリだった。
オーストラリアのスーパーでは食料品が驚くほど安い。欧米並みだ。Katoombaの街には大きなスーパーがあり、翌日のお水やビスケット、果物(リンゴ)などは、ここで調達できて便利だ。下の写真は、そのスーパーと、タイ料理、と街で見かけた蛇の目ミシンの広告ポスターです。