Sydney 1日目 Mt.Ku-ring-gai => Berowra valley => Berowra     ; 目次に戻る : 次の日

シドニーは天気は少し曇り気味。Katoombaでは毎日快晴だったので、オーストラリアは常夏の国と思い始めていたけれど、そうでもなかった。それでもウォーキングには問題無いレベルだ。ホテルが快適すぎてなんだか荒野に出てゆくのが億劫になる。朝食は近くのCafeで採った。クロワッサン・ハムサンドとフラット・ホワイトで10ドル。安い豪物価に慣れた身にはちょっと高いと感じる。ちなみに下の写真は、シドニーのCentral station とそこから見たホテル。

Central_station Central_station Hotel



この愚図ついた天気の中(下の写真)でbush walkに出かけるにはかなりの決断力が必要だった。エイヤッ、とBush walkスタイルで出掛ける。Centralは交通の便利なところで窓口で聞いて念のためCowanまでの往復券を買う。電車の時間を真面目に調べてないけれど、何とかMount Ku-ring-gulに着いた。ジュゲムに出てきそうな名前だ。

Ku-ring-gui_station Gate_of_walk Gate_of_walk



電車の中で、今一度ガイドブックを読み返していたけれどこのコースもValley walkだ。また、あの蒸し暑い谷歩きかと、ちょっとうんざり気味だけど。曇り空の中、歩き出す。12時40分。そして、いきなりの急勾配を谷底に下る。こんな曇り空の中でも、一人だけ、私の後ろから歩いてきた人がいる。このオジサンもBerowra まで行くらしい。先に行ってもらう。結局、このコースで会ったウォーカーは彼一人だった。

谷底は入り江なのか半分湿地帯のような気もするが、なぜかさわやかな草原もある。天気が悪いのでかなり薄暗い感じ。どっかに人がいるのかと思ったが、鳥の鳴き声だった。オーストラリアの鳥はかなりうるさい。

Berowra_valley Berowra_valley Berowra_valley



このコースにはあまり標識が無いので、ところどころ、立ち止まってガイドブックを読み返す。下の左の写真の橋は渡ってはいけないところ。向こうのCross landまで行っても良いんだけど天気も悪いしパスして先へ行く。

草原地帯を抜けて、さあ登りかな、というところで2人の少年がCreekで泳いできたのか着替えているところに出くわす。水温は20度くらいのはずなのに元気な連中だ。

Berowra_valley Berowra_valley Berowra_valley



Berowraへの登りの途中で雨が降り出す。汗と雨でびしょ濡れになりながらも崖を登り切ってBerowraの街に着く。駅前のSubwayでイチゴのSmoothieを買って駅に向かう。ここの駅もかなりそっけない。オーストラリアの街(村)はなんとなく開拓者の村という雰囲気がある。きっと皆とてもシンプルな生活を送っているのだろうと思う。

この10kmコースは途中でわかりにくい所が2か所あり、かなり手間取ってしまった。Berowraの駅に着いたのは3時50分ころ。約3時間のbush walkだった。ウォーキングはかなり気楽な趣味だけど、Valley walkは富士の樹海を歩くようなものだし、人もまばらなので、体力が十分有る時でないと結構危ない気もする。しかしなぁ、オーストラリアの人たちはとても頑丈なのか、アウトドア・ウェアで歩いている人を見かける事はとても稀だ。殆どの連中は短パンにTシャツだ、困ったもんだ。

Berowra_valley Berowra_valley Berowra_station



帰りの電車の中では、雨に濡れた下着が冷たくて半分震えながらの帰還であった。電車の中でガイドブックを読んでいると、今日のコースにはNaa Badu Lookoutという絶景ポイントがあったのだ。丁度雨の中を歩いている時だったけれど事前にわかっていたら、200mくらい厭わずに寄り道したのにと残念だった。ちょうど上の左の写真の場所だ、やはり予習は必要だ。

ホテルに戻ってシャワーを浴びていると右足のすねに血が出ている。どこかぶつけたんだっけとそのまま流して食事に出る。ベトナム料理を食べて買い物して戻って来ると右足のすねに血が固まっている。なんだなんだと思ったが、これはどうやら昼間にBerowra valleyでヒルに吸い付かれたようだ。思い返せば、一度道を間違えて藪の中を30mくらい直登したことがあったけれど、きっとあの時に吸い付かれたものと思う。でも実物は見なかったのでヒルでは無いのかもしれない。丹沢では何回かヒルに吸い付かれた事があったけど、それに似た跡が足に残っていた。でもこんなに血は出なかったので、やはりオーストラリアのヒルは強烈なんだと実感。なかなか血が止まらず、この日の夜はシーツを汚さないように苦労した。