Tongario Alpen Crossing ; 目次に戻る :
その後
朝起きたら、やはり雨、ゆっくり朝食をとるけど、すっかり疲れもとれたので、ここでじっとしていてもつまらない。そして10時くらいに、少し空が明るくなって、雨も小やみになって来た。せっかく来たんだし、少し歩こうと思い、紅茶を作って魔法瓶に入れビスケットとリンゴをリュックに入れて出発。外の天気は下の写真のとおり。日本にいた時には絶対歩かない天気だ。
昨日調べておいたので出発地点のMangatepopoの駐車場(標高1150mくらい)へすんなり着いた。雨だけど、車も3,4台泊まっていた。これが晴れていたら大混雑なんだろうなとは思う。レインウェアを身に着けて歩き出す。11時を過ぎていた。道はしっかりしていて、とても快適な道だ。雨もそんなに強くはない。途中ですれ違う人たちも、数人はいた。この時間から歩く人はあまりいないようで、前方に若い2人組が歩いている程度。
こんな寂しい天気でも、路面が快適なので、歩いているのはやはり楽しい。そのうちに山が見えてきて、ああ、あそこを登るんだなと峠のような山並みが見えてくる。この道は谷底を歩いているんだな、という気分が十分に味わえる道だ。多い日には、一日に何百人も歩くらしいから、道はとても歩きやすい。
登りになっても歩きやすい道は続いている。鞍部に着くと、Mt.Ngaurhoeへの看板があるが、当然、山は見えない。そして、そこから暫くSouth Craterを歩くのだが、ここをこのガスがもやった雰囲気(下の写真)の中で歩く人はあまりいないんじゃないかと思うと、今日歩いて来てよかったな、と少し思った。地図を見ると、この先のRed Craterのところが、Tongariro Alpen Crossingのルートの中の最高地点(1886m)らしい。あと1kmくらいなので、そこまで行こうと決めた。
だが、その1kmがきつかった。Red Craterへの登りはせいぜい200mくらいだけれど、稜線に近くなるので風が強い。そいえば、昨日60km/hと聞いたなと思いだした。実際はそんなに強くないけど、かなり強い。寒くなって手袋を取り出した。おまけに、この登り道は砂利道で歩きにくい。途中で上から降りて来る3人組(山歩きの恰好が不十分な無謀な若者3人組)とすれ違ったので、勇気づけられてRed Craterへ登っていった。
Mt.Tongariroへの標識のあるちょっとした広場のような所に出たので、そこで、紅茶とビスケットを飲んで休憩。地図(送迎サービス会社のパンフの地図)を見直すと、最高地点はもう少し先らしい。ガスと強い風の中を進んでゆくと、ああ、ここだなと思える場所についた。前方は急に下りになっているけど、ガスで何にも見えない。雨でパンフレットの地図もボロボロになるし、手も冷たいし、晴れ間が見える気配も感じないので、戻る事にした。歩き始めてもう2時間半くらい経っていた。
歩いて来た道を戻るうちに、外がだんだん晴れて来た。Red craterの上はガスがかかったままだけど、下界の方はきれいに見えるようになって来た。ただこの晴れ間はほんの30分くらいの間だけだった。レインウイアーを脱いで快適な気分に浸っていたが、そのうちに雨が降り出して、それも最初は、ほんの少しの霧雨みたいなものが続いて、30分もするうちにまた、元のような雨になって、結局、下半身はずぶ濡れになってしまった。ズボンは速乾性だからいいけど、このwalikng shoseまで泥に浸ってしまって悲しい
。軽登山靴と違って、この靴は雨に弱いんだと実感した一日でした。
帰りにズブヌレの恰好でDOCのVisitor Centerによって、しっかりした地図を買った。20NZもした。そこで、日本人の山ガール二人連れを見かけた。ビシッとした恰好をした人たちでした。
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