3日目 Spit bridge => Manly wharf , in Sydney; 目次に戻る : その他

シドニーに戻って来て、どこを歩こうか考えた。沼地近辺は避けたいしビーチの砂浜を歩くのもこの時期は変だし。いろいろ調べると、Spit bridge からManlyへの道が最高という人が多い。CNNのサイトでも推奨しているし、個人的に詳細を載せているサイトもある。地図を見ると標高差もない10kmくらいの道だ。人里はなれた深刻な道より良いかと思い、ここに決定。

問題はどうやって行くかだ。ホテルはCentralだけど、Spit bridgeに行くにはWynyardからバスが良さそうだし、帰りはフェリーがお勧めらしいけどQuayからはどうやって帰れば良いのか、などなど。調べると、バスも電車もフェリーも乗れる一日券があるようだ。MyMulti One day passというらしい。22ドルなのでこれに決めてCentral駅で購入。

朝方は例によって雨、walkingは午後にしようとその前に、MyMultiを使って、town hallのmacpacにシャツを買いにゆく。下の左の写真。午後から着たけど途中から暑くなって脱いでしまった。ちなみにシャツの上の腕時計の横がセントラルで買ったMyMulti。下の方のは普通の電車のチケット。どちらもMyTrainの表記で違いが不明??あまりに不安なので、Wynyardでバスに乗る前にチケットカウンターで問題ないことを確認してもらいました。紛らわしい。

下の真ん中がWynyardのバス停。公園の回りにバス停が並んでいる。 右下がManlyからの帰りに乗ったferry boat。このコースはフェリーに乗って帰るところまで含めてワンセットなんだと納得のコースでした。

macpacのシャツ Wynyardのバス停 帰りに乗って来たFerry

Wynyardから北部海岸方面には1時間に3,4本でている。178,179などのバスだ。運転席の横の機械にMyMultiを差し込むが上手く動かない。運転手さんのお爺さんに裏表逆だよと、笑われてしまった。20分くらいで橋が見えて来たのでボタンを押してそこのバス停で停まる。これはErelly parkというところだろうか(下の左の写真)。ヨットハーバーが見えるきれいな公園でトイレもある。交通量が多いので道路は横断せずに、Spit bridgeを渡ってから、下をくぐってスタート地点に行く。サンダルで歩こうかという気も少しはあったけれど、ここで持参したウォーキングシューズに履き替える。

ジョギングしている人たちがけっこう多い。リュックを背負っている人はごくチラリというレベルの月曜の午後だ。下の右の写真がスタート地点。Manly Scenic Walkwayの標識がある。略称、MSWらしい。

バス停 Spit bridge Manlyへの道の入口

はっきり言うと、これは海辺の遊歩道だ。ただ不思議なことに、ここがオーストラリアだという事を忘れてしまいそうになる。ヨーロッパの地中海のリゾート地にそっくりだ。うーむ、オーストラリアはこんなに豊かな国だったのかと改めて見直した気分だ。

違うのは、ここはやけにトカゲが多いことと、タバコを吸っている人が少ないことくらいだろうか。他にも、オーストラリアの方が走っている車がきれいだし、黒人やドイツ人が少ない気がする。

歩いている人は多いけれど結局この日まともなwalkerを見かけたのは一人だけだ。アスリート体系のドイツ人風のかっこいい女の子で、私がシャツを脱いで仕舞っている間に、Helloと言ってさっさ歩いて行った。

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いろいろ魅力的な浜辺の写真を撮りたかったんだけれど、ビキニやトップレスで寝そべっている人が多いので控えました。この道は林の中を歩く雰囲気はあるけれど、道路も近いしトイレもあちこちにあるし、人知れずに野垂れ死にする危険が全く無いので、とてもリラックスして歩ける。いかにもbush walkerという出で立ちは、「私は変態や痴漢の類ではありません」と、implicitlyにアピールしていて良いのかもしれない。

ちょうど潮が引いている時で波打ち際を歩くのも快適だ。 まるでプライベートビーチのようなところもあるし、海辺で休憩できる場所やベンチがあちこちにある。ここは絶好のピクニック・ルートだ。しかしトカゲが多いなぁ。きっと美味しくないのだろう。

来るときに買ってきたバナナブレッドとアールグレーでしばし休憩する。

プライベートビーチのような しばし休憩 トカゲ

それなりに登り下りもあるようで、時々絶景ポイントに出て、ああこんな位置なんだと気が付く。コーンウォールを思い出させるような崖もある。

大きなフェリーが行き交っているのが見える。フェリーの時間を調べるのを忘れていたけれど、この頻度なら気にしなくてもよさそうだ。ここはシドニーへの通勤範囲内のような気がするけれど。毎日フェリーで通勤している人も多いのだろうか?

プライベートビーチのような しばし休憩 トカゲ

途中にここで泳ぎたいなぁと思わせる場所がいくつもあった。そして、実際に半分人工の25mプールまで見えて来た。泳いでいる人たちは気持ち良さそう。その少し横の砂浜ではトップレスの人が寝そべっているし。ここは明るい国なんだなぁと痛感。いまいち、山歩きが人気が無さそうなのも理解できる。

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かなり寄り道しながらゆっくり歩いたけれど3時間も歩けば目的地のManly wharfに近づいてくる。下の左の写真は桟橋まで500mのところ。そして到着。下の真ん中がその入り口だけど、上の標識に気づかずに、ここは単なる売店だと思って通り過ぎて一周してしまった。あまりに明るい雰囲気だし、フェリーの出発まで時間もあるし、何故かそこにあるバイエルン・カフェでバイツェンビールを飲んだ。かすかに香りがして日本のバイツェンより美味しい。ここの人たちは皆、明るいなぁ、なんかスペインみたいだと思った。

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下は帰りのフェリーの中から撮った写真。左舷の屋外に座って、ビールの余韻を感じながらカプチーノを飲む。甲板の先の方には写真を撮る人たちが多い。Manlyは観光地なんだろうか。すれちがう船を眺めながら、歩いてきた道を帰りのフェリーから眺めて2度も楽しめるなんて素晴らしいではないか、と気づいた。そこで右舷に回ってSpit bridgeを探そうとしたが入り江を通り過ぎていて見逃してしまった、残念。フェリーは結構速いのだ。それでも帰りの船旅(30分くらい)は気持ちが良かった。ここは、また来たいなぁと思わせる場所だった。

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