二日目:FlodigarryからStorr Car Park まで 目次に戻る : 次へ

二日目が今回の旅行のメインイベント。前日と打って変わって快晴の朝だ。
体調はバッチリで気持ちが良いので、朝食前に外の空気を吸いに出る。朝日がまぶしい。
そして、昨日と同じメニューなのに今日の朝食は輝いて見えます。そして出発、8時30分。

DAY2 DAY2 DAY2

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十歩も歩かない内に足に異変を感じた。なんと靴ズレだ。あのいやーなCornwallの記憶が頭をよぎるが何か変だ。
この靴ズレは、昨日の歩きによるものではなく、日本から刷いて来た靴によるものに思えた。
なので、ゆっくり歩くとさほどでもないようで、いきなりペースダウン。迎えのタクシーは18:00なので時間は十分あるさ。
天気が良いと気持ちにも余裕が出来る。スタート地点の駐車場を目指す。
この2日目は28.5km、総標高差1750mの長丁場だ。最高の天気に感謝。

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駐車場に到着8:55。そこから、山道に登って行く約30分くらいのルートがこの日一番ワクワクしたところだ。
ダイナミックな景色の中で、よく見ると、あちこちを人が歩いている。やっぱり人気の場所なんだ、と嬉しくなってくる。

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山の斜面に立って目的の南方を向いたのが下の右の写真だ。ここはQuiraingの山の斜面だ。上の斜面にも人が見える。
上の方にはTABLE と呼ばれるエリアがあって、天気が良ければ昨日行ってたはずなのに、と思いながら進む。
このQuiraingは人気のハイキングスポットのようで、具体的な行く先を決めずに歩いている人たちも多そうだ。
そういう人たちを押しのけてQuiraing Car Parkに到着10:30、下の右の写真。ここからが本当の山道だ。

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そして予想どおり、Quiraing Car Parkから南への斜面を登り始めると、辺りには全く人がいなくなった。
この2日目のコースは、Quiraing地区とStorr地区、どちらもも人気のハイキングエリアだけど、この2つを結ぶコース。
それぞれのエリアには人が多いのに、このコース上には殆どいない。やはり、それだけ無謀なコースなんだ。
でも目の前に広がる草原は素晴らしい展望だ。当然、カメラの画角には収まりきらない。
Quiraing Car Parkから登り始めて、時々後ろを振り返って撮ったのが下の写真。南に向かう。もう10時だ。

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この坂を下ったら、トレイルランナーに追い抜かれた。このトレイルであった最初の男だ。
下の左の写真は11時半ころに南方のBein Edra方面を撮ったもの。快適な道だ。
真ん中の写真は、Bein Edraを下から眺めたもの。右は、登る途中の東側の湖。

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ようやくBein Edraが近づいて来た。下の真ん中の写真は頂上の手前から南方面の行き先を見たもの。
左の大きい山が目標のStorrだ。かなり遠い。そしてようやくBein Edrs頂上。ちょうど1時だ。
この地点は本日のコースの4割を過ぎ残りは14.5km。5時間でStorr CAR parkまで行くのはなんとかなるかな。
と、気楽に構えていたけど、現実はそう甘くはなかった。

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以下は時間経過の記録。左の写真はCreag a'Lainへ登る途中の石壁。14:30ころ。
真ん中は、北東にのびるSgurr a Mahadich Ruaidhを横目にバイパスするところ。15:00ころ。
右はBaca RuadhからStorr方面を眺めたもの。15:30ころ。残り8.5km。
もう道は有るような無いような、もちろん道標など、どこにも無い。
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本当に道が無くて困ったのが、Sgurr a Mhalaidhからの下りだ。山の尾根沿いに下ってゆくと方向が変だ。
地図にあるように進むと崖だ。ここはかなり困った。崖を避けて、かなり西側に大回りしてジグザグに下る。
鞍部について振りかって撮った写真が左、16:00ころ。これは地図のように直進できるのだろうか。
真ん中と左はHartavalの頂上からStorrを見たものと北方を振り返ったもの、16:40。あと6km.
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実はSgurr a Mhalaidhからの下りでかなり道に迷ったことで内心かなり動揺していた。他に聞く人いないし。
そして、Hartavalからの下りで目の前に広がるStorr mountainを見て益々困惑した。斜面に道がないのだ。
地図だと、ここにあるはずなのに。ただ、よく目をこらすと、チラホラ人がいるようだけど、あれは道か?
buttressではないので、斜面を大きく北にトラバースできるが、変なルートを取るとオーバーハングになる。
なんとかよちよち斜面を登る。靴ズレは相変わらずだけど、足は疲れていない。ゆっくり歩いてきたおかげだ。
あたりは薄暗くなって来ていて西斜面をよじ登るのは、なかなか心細いものがある。
下はそんな斜面を登っている時の写真。そしてようやくStorrの巨岩と湖畔が見えてきた、16:50。
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ああ、何とか無事に切り抜けた。東斜面に出たとたんに明るくなって、周りも人が急に増えてきて、
なんだかわけのわからない混雑状態になっている。ゆっくり歩くうちにどんどん時間が過ぎる。
これはまずいと、靴擦れを我慢して走ってくだる。そしてStorr Car Park到着、17:55。
18:00にピックアップのお兄ちゃん到着、気分が良くいろんな地元の話を教えてくれた。
去年の春に、ここで若い日本の研究者がハイキング中に道に迷って結局凍死したこともあったようだ。