◇横尾→涸沢小屋
4時半起床。テント泊は約15年ぶりくらい。夜中にパラパラと雨があったけど、朝は良い天気。
騒がしい高校生の集団はいなくなっていた。
トムヤンヌードル、ビスケット、コーヒーという簡単な朝食。
テント内に残す荷物をわけて、リュックのパッキングを進める。
リュックを軽くするために、コッフェルやガスは置いてゆくべきだったと後で後悔したけど、6時20分には出発。
山荘前の女子学生の集団は蝶ヶ岳を目指すようだ。横尾は槍ヶ岳、穂高連峰、蝶ヶ岳への分岐点だ。
歩き始めて40分、目の前に北穂高が見えて来た。ようやく、ここまで来たんだと感動する。
(右の写真で山頂近くに赤い色が見えるのが北穂高山荘)
途中で後ろから歩いて来た女性に道を譲る。この女の人は頂上でも見かけた。徳澤園から歩いて来たようだ。
下山する人達とは良くすれちがうけれど、前を行く人たちは、あまり見えてこない。
歩き始めて約1時間で本谷橋に着いた。朝日が白く眩しい河原に人が大勢いる。ここからが本格的な登りのようだ。
その人達に混じって登ってゆく。徐々に涸沢カールが近づいてくる。雄大な景色だ。9時前に涸沢小屋に着いた。
(左から:本谷橋、穂高連峰、涸沢ヒュッテ、涸沢カール、涸沢小屋、コーヒーを作る)
涸沢小屋は標高2350m、北穂の山頂が3106mなので、標高差は750mくらい。
なので後はゆっくり行っても3時間もあれば十分と甘く考えていたのがマチガイだった。
涸沢小屋まででかなり体力を使っていて、さらにリュックがいつもより重いので、その後は苦痛の連続だった。
◇涸沢小屋→山頂
涸沢小屋を9:30に出発。しばらくしてヘルメットを頭に着ける。カンカン照りで暑い。
気になるのは、後ろから登ってくる人が全くいない事。
登るにつれて涸沢ヒュッテがどんどん小さくなる。
周りの景色を見て、もう3000m近くに来てるなと思うところでGoogle mapで位置を調べると、
涸沢小屋と北穂山頂の中間くらいだった。先は長いと長期戦を覚悟する。
ルートはこなれていて危険は感じない、下山する人達のスティックの方がよっぽど怖い。
そして、ようやく先行する人を見つけて付いてゆく。なんとか山頂に到着、12時50分。体力の限界だった。
小屋の前でビールを飲んでいると、その後、ぽつぽつと到着する人がいる。結構後ろに人が居たんだ。
徳澤から歩いて来たさっきの女性や、バスターミナルから歩いて来たという若い人、そして大キレットを超えて来た人など。
(左から:登山中の風景、登山中の風景、山頂、小屋の前でビール)
◇北穂高小屋
山小屋どまりは久しぶり。北アルプスの山小屋は約30年ぶりだ。
この北穂小屋は横に売店があって缶ビール600円、ドリップコーヒー500円。絶妙な値段設定だ。
昼食用のパンがリュックの中に残ってたけど、夕食が5時からなので、夕食を待つことにする。
夕食は豚肉の生姜焼き。名物らしい。夕食後は絶景を見ながらのビール。うーん幸せな気分。
(左から:夕食、槍ヶ岳、大キレット付近、山頂からの夕日)
前のページに戻る次のページ 目次pageへ
問い合わせ・ご意見・感想はこちら hill-walker@memoad.jp